朝シャンって髪に悪いの?ハゲるの?

寝癖を直す事ができ、頭をスッキリさせることができる朝シャンですが、薄毛になるという噂もあります。ここでは、そんな朝シャンについて詳しく説明します。

朝シャンとは

本来、シャンプーは夜寝る前にやりますが、そんなシャンプーを朝にもやることを朝シャンといいます。ちなみに朝シャンには、夜も朝もシャンプーする人と朝のみにシャンプーする人の2パターンあります。

朝シャンという言葉の由来

この朝シャンという言葉の由来は、1987年、資生堂が発売した「モーニングフレッシュ」というシャンプーのキャッチフレーズ「朝のシャンプー」を当時の女子高生が朝シャンと略したことが始まりです。

こちらに当時のCMを載せています。内容は、朝シャンしてきた女子高生(女子大生)を同級生がからかうというものです。

このCMに出ている女優さん(当時アイドル)は斉藤由貴さんです。

ちなみに「モーニングフレッシュ」には、このCM違う別のバージョンのものもあります。

当時は、この朝シャンという言葉によって、日本中の女子高生からОLまでの多くの女性が朝にシャンプーをするようになりました。

もしかすると、シャンプーメーカによるシャンプーの使用量料を増やすための戦略だったのかもしれません。

余談ですが、この朝シャンという言葉は、1987年の流行語大賞で、新語部門・表現賞をとっています。受賞者は「資生堂商事(株)セールス商品事業部」です。

朝シャンする人の割合

では、いったいどのくらいの人が朝シャンをしているのでしょうか?

朝シャンしている人の割合を示す円グラフ

こちらにシャンプーをやる時間帯と回数の調査結果を載せました。サンプル数は約95000人です。

この調査データを見ると、一番多いのは67%で夜にシャンプーする人で、朝シャンをする人は、約31%という事になります。

つまり、日本人の3人に1人は朝シャンをしているということになります。 ブームになった当時に比べると朝シャンをする人の割合は落ちていますが、それでも多いです。

また、この3割の内、半分の人が夜と朝の両方にシャンプーして、もう半分の人は朝だけにシャンプーをしています。

どうして朝シャンをするのか?

では、どうしてこれだけ多くの人が朝にシャンプーをするのでしょうか?

朝シャンをする理由として

  • 寝癖を直すため
  • 寝起きに頭をすっきりさせるため
  • 髪にシャンプーの香りを残したいため
  • 夜にお風呂を入らずに寝たため

などが考えられます。では、1つずつ簡単に見ていきます。

まず、一番多いのが「寝癖を直す」ですが、学校又は会社に行くときに寝癖を付けたまま行くのは、かなり恥ずかしいです。また、校則や社則が厳しいところでは当然注意もされてしまいます。

次に「頭をすっきりさせる」ですが、朝起きた直後というのは、頭がぼーっとしています。そんな時にシャンプーをすると、はっきりと目が覚め、気持ちの切り替えができます。

そして、「髪にシャンプーの香りを残す」というのは、特に女性に多い傾向にあり、気になる異性に気にしてほしいというなどの理由からです。

最後の「夜にお風呂に入らない」というのは、仕事などで疲れていたり、お酒を飲んだりして、そのまま寝てしまうことがあります。そのような場合に、埋め合わせ的に朝にシャンプーをするということになります。

朝シャンは薄毛の原因になる

実はこの朝シャンが薄毛の原因になるということをご存知でしょうか?ここでは、なぜ、朝シャンが薄毛を誘発するのかを説明します。

必要な皮脂まで取り除いてしまう

朝にシャンプーをすると、当然寝ている間に分泌された皮脂を取り除きます。

頭皮の汚れ(皮脂)取り除くと言うのは、頭皮にとっては良い事のように思われます。しかし、実はこの皮脂というのは、紫外線や外からの刺激などから頭皮を守る役割を果たしています。

なので、朝シャンによって頭皮の皮脂を落としてしまうと、紫外線などからのダメージをまともに受けてしまいます。そのダメージが蓄積されることによって、髪が抜けやすくなり、薄毛になってしまいます。

しっかりとすすぎができない

また、朝起きてから家を出るまでというのは、とにかく時間がありません。

そうなると、ゆっくりシャンプーする事も出来ないですし、しっかりとすすぎもできません。すすぎがしっかりできなければ、頭皮や髪ににシャンプー剤が残ってしまい、炎症が引き起こします。

この炎症が薄毛を促進させることは十分にあり得ます。

菌、ダニが繁殖する

ここでは、夜にシャンプーせずに朝のみシャンプーするという事を前提とします。

さて、夜に髪の毛を洗わずにそのまま寝てしまうと、1日で付着した汚れや分泌された皮脂を頭皮に放置するということになります。

放置された汚れや皮脂は、細菌やダニの格好の餌となり、大量に繁殖されてしまいます。そうすることによって、フケ、臭い、抜け毛が発生し、頭皮環境が悪化します。

その結果、薄毛になってしまいます。

皮脂が過剰に分泌されるようになる

ここでは、逆に夜も朝もシャンプーをするという前提で説明させていただきます。

この場合、上のようにダニや菌の繁殖はありませんが、安心してはいけません。なぜなら、このような朝夜2回のシャンプーによって、あなたの頭皮が過剰に皮脂を分泌するようになります。

なぜなら、夜のシャンプーしてから、次の朝シャンプーするまでには、8~10時間程度しか空いていません。つまり、皮脂を落としてから8~10時間程度で次の皮脂を落としますので、頭皮が乾燥した状態になります。

すると、頭皮が乾燥していると判断し、頭皮の皮脂腺から大量に皮脂を分泌して補おうとします。

これがどういう事かというと、皮脂がなく乾燥している状態皮脂が大量に分泌されて油まみれになっている状態とが交互になってしまうという事です。

この状態になってしまうと、頭皮ににきびが出来やすくなったり、頭皮が赤みを帯びたりして、頭皮状態が最悪となってしまいます。

シャンプーは夜に1回

基本的には、シャンプーは夜寝る前に1回するようにしましょう。

朝シャンは正直お勧めしませんが、どうしてもやりたい場合には、以下の事を徹底させてください。

  • 夜のシャンプーは必ずする
  • 毎日朝シャンはしない
  • 時間に余裕を持って、しっかりとすすぎをする

また、シャンプーの詳しいやり方については、こちらをご覧下さい。

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