シャンプーの種類

シャンプーは、メーカによって成分や使用感が大きく異なります。そして、日本の市場においては、たくさんの種類のシャンプーが出回っています。

しかし、シャンプーというのは、大きく分けると3種類しかありません。ここでは、その3種類のシャンプーについて説明します。

界面活性剤によって大別する

では、一体全体どのようにしてシャンプーを分けるのかと言うと、それは、シャンプーの洗浄基剤すなわち界面活性剤の種類で分けます。

界面活性剤とは、水と油のような異なる2つの物質の境界面(界面)に作用し、境界面の性質を変化させる物質のことを言います。

水になじみやすい方を親水基、水になじみにくい方を疎水基と言い、マッチ棒のような形をしています。

界面活性剤のイラスト

この界面活性剤によって、高級アルコール系、石鹸系、アミノ酸系の3種類に分けられます。

高級アルコール系シャンプー

高級アルコール系シャンプーとは、分子構造における炭素(C)の数が多いアルコール(高級アルコール)で作られた界面活性剤の事で、決して、高級品というわけではありません。

洗浄基剤(界面活性剤)として下記のものが使われているものが高級アルコール系シャンプーです。

  1. ラウリル硫酸ナトリウム
  2. ラウリル硫酸カリウム
  3. パレスー3硫酸アンモニウム
  4. ラウレス硫酸ナトリウム
  5. スルホン酸ナトリウム

これらの洗浄基剤は、石油を原料としていおり、泡立ちもよく、洗浄力も強いので、頭皮の皮脂をしっかりととることができます。また、安価で作ることが出来きるので、薬局などの一般のお店に出回っているほとんどがこの種類になります。

ただし、洗浄力が強すぎるので、頭皮にとって必要な皮脂まで全部落としてしまうこともあります。さらに、頭皮に炎症や赤みといった症状もでやすいので、肌の弱い人や薄毛を心配される方は、このタイプのシャンプーは避けたほうが良いです。

メーカのシェアと売れ筋

高級アルコール系シャンプーにおける売れ筋商品とそのメーカについてですが、2013年の夏におけるシャンプーのシェア(すべて高級アルコール系シャンプー)は

  1. パンテーン(P&G
  2. ラックス(ユニリーバ
  3. メリット(花王
  4. TSUBAKI(資生堂
  5. エッセンシャル(花王

となっています。こちらは、マイナビニュース(シャンプーの売れ筋ランキング1位は? - 2位ラックス、3位メリット)より引用しています。

石鹸系シャンプー

石鹸系シャンプーとは、石けんの成分を洗浄基剤にしたシャンプーで、体や肌に優しいことが特徴です。

その中でも代表的なものが

  • 脂肪酸Na
  • 脂肪酸K
  • 石けん素地

です。

石けん系シャンプーは高級アルコール系シャンプーと同様に洗浄力は強く、洗い上がりがさっぱりとしています。ただ、石鹸カスが発生するために、少し髪の毛がゴワゴワします。

値段は比較的安価であるため、シャンプーにお金をかけたくなく、それでいて肌が脂性の方には最適です。

固形と液体の2種類がある

シャンプーを使う多くの人がシャンプーは液体のものと思い込んでいると思いますが、実は石鹸シャンプーには、固形タイプのものと液体タイプの2種類があります。

固形と液体の石鹸シャンプーの写真

液体タイプのものは、種類が豊富にあり、泡立ちやすいです。このタイプの石鹸シャンプーは脂肪酸カリウムでできており、石けん分の割合が少なく、少し固形のものと比べると洗浄力が落ちます。

固形タイプのものは、種類が少なく、慣れるまで少し手間がかかります。このタイプの石鹸シャンプーは脂肪酸ナトリウムでできており、液体のものと比べると洗浄力は高いです。

価格においては、色々な種類がありますが、総じて、固形タイプのものの方が安いです。

石鹸シャンプー後は弱酸性リンスを使う

さて、固形、液体どちらの種類であっても石鹸シャンプーをした後には、弱酸性のリンスをしてあげる必要があります。

なぜなら、水に含まれるカルシウムイオンと石鹸が結合してできた石鹸カスををクエン酸や酢酸で作られたリンスで取り除いてやる必要があるからです。

特にカルシウムイオンやマグネシウムイオンを多く含む水の硬度が高い硬水の地域(沖縄や関東地方)は、石鹸カスが出やすいので、しっかりと弱酸性リンスをしてあげましょう。

逆に、愛知や東北などの水の高度が低い軟水の地域は、石鹸カスが出にくいので、それほど気にしなくてもいいかもしれません。

日本全国の水の硬度を知りたい方は、こちらを参考にしてください。

アミノ酸系シャンプー

アミノ酸系シャンプーとは、洗浄成分として、アミノ酸系が使用されているシャンプーです。

アミノ酸系の洗浄基剤は、以下のようなものになります。

  • グリシン
  • グルタミン酸
  • サルコシン
  • メチルアラニン

さて、このアミノ酸系シャンプーの特徴としては、洗浄力が少し弱く、保湿性が高いので、頭皮に優しいことが挙げられます。

なので、薄毛に悩んでいたり、アトピーを持っていたり、頭皮が乾燥しやすい人にお薦めのシャンプーです。逆にしっかりと頭を洗いたい人やスッキリしたい人には、あまりお勧めできません。

また、シャンプーの原料であるアミノ酸系の成分自体が高いため、価格に関しては、他のシャンプーに比べると高いです。

アミノ酸系シャンプーが注目される理由は

最近非常に注目されているアミノ系シャンプーですが、なぜ価格も高く洗浄力も高くないシャンプーが注目を浴びるのでしょうか?

その理由としては、以下の3つが考えられます。

  1. シャンプーの価値≠洗浄力だと理解されるようになったから
  2. 敏感肌や薄毛を気にする人がシャンプーの大切さを知ったから
  3. 高くても良いものを買う人が増えてきたから

まず、1つ目についてですが、少し前では、頭皮の汚れや皮脂をしっかりと取り除かなければならないと言う風潮でした。

しかし、現在は様々な研究結果によって、適量の皮脂を残す事によって、紫外線などの外部からの刺激から、頭皮を守ってくれるという事が分かりました。

このことから、洗浄力が強すぎる高級アルコール系シャンプーよりも洗浄力が少し弱いアミノ酸系シャンプーが注目されるようになりました。

そして、2つ目についてですが、敏感肌や薄毛を気にする人にとって、毎日行うシャンプーは非常に重要であるという認識が増えてつつあります。

その中で、特にシャンプー剤は、頭皮に優しいシャンプーすなわちアミノ酸系シャンプーを選ぶことによって、それぞれの症状の悪化を防ぐことが出来ることがわかってきました。

最後の3つ目についてですが、少し前までは、安くてそれなりのものを買う傾向が多かったのですが、最近では、高くても良いものを買うという傾向が増えてきています。

そして、それはシャンプーにおいても同じようになり、高くても頭皮に良いアミノ酸シャンプーを買おうという事になってきています。

シャンプー比較一覧

最後にここでできた3種類のシャンプーをまとめます。

高級アルコール系シャンプー 石鹸系シャンプー アミノ酸系シャンプー
洗浄基剤
・ラウリル硫酸ナトリウム

・ラウリル硫酸カリウム

・ラウレス硫酸ナトリウム

・スルホン酸ナトリウム

・脂肪酸Na

・脂肪酸K

・石けん素地

・グリシン

・グルタミン酸

・サルコシン

・メチルアラニン
洗浄力 強い 強い 弱い
価格 安い 安い~普通 高い
ニーズ
・爽快感を得たい人

・体質として皮脂が多い人


・汚れをしっかりと落としたい人

・自然志向な人

・敏感肌の人

・薄毛を気にしている人

それぞれのシャンプーのメリット・デメリットを考え、自分にあったシャンプーを選んでやりましょう。

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