AGA専門家に聞いた本当に効く「薄毛治療」の最前線とは

日刊ゲンダイで「AGA専門家に聞いた 本当に効く「薄毛治療」最前線」と題されたニュースが出ました。こちらでは、現在のAGA治療において効果が高いものと低いものとに分け説明しています。

今回は、その内容について徹底的に掘り下げていきます。

悪徳クリニックに注意

「男性型脱毛症(AGA)の治療にはグレーゾーンが多い。効果があることが実証されていない治療や、安全性に疑問がある治療やケアを行っている医療機関もある」 (引用)

しっかりとした医療機関は、インフォームドコンセントを行い、患者に適した治療法を選択します。しかし、悪徳なクリニックの場合は違います。効果があると実証されていない治療行為を行ったり、患者の頭皮に合うかどうか確かめもせずに治療を行います。

そして、治療を受けた患者の髪の毛が生えてこない場合には、また別の治療方法を試すといった事を何回も繰り返し、最終的に非常に高額な費用を請求します。

こんな横暴な事が許されるのは、まだ100%完全に薄毛(AGA)を治す方法が確立していないからです。そして、患者さん自身もそのことを知っており、治療がうまくいかなければ、自分に合わなかったくらいにしか思わず、あきらめてしまいます。

薄毛で悩んでいる時は、感情的にもかなり落ち込んでいるため周りの事が見えてくなります。しかし、最初の病院選びは慎重に行い、良いクリニックを見つけ、しっかりとした薄毛治療を行いましょう。

日本皮膚科学会の男性型脱毛症診療ガイドライン

非常に有効とされるAGA治療法

AGAだと判明すれば、ガイドラインに従った治療が行われる。治療の推奨度は、エビデンスや治療報告などによりA~Dと区別されている。

「A(強く勧められる)の治療は、内服薬『フィナステリド』と、外用薬『ミノキシジル』です。ただし、頭部全体の毛髪が均一に薄く減っているタイプには、フィナステリドの効果はそれほどではなく、ミノキシジルの方が適応があります。一方、前頭部と頭頂部の毛髪が極端に薄くなっている典型的なAGAにはフィナステリドが効く。ミノキシジルと併用すれば、より効果が高い」 (引用)

まず、治療の奨励度についてですが、これは、日本皮膚科学会が2010年に作成した男性型脱毛症診療ガイドラインにおいて、最も効果が高いものをAとして、A~Dまで評価したものです。

その最高のA評価を受けているのが、育毛成分フィナステリドとミノキシジルを使った育毛剤です。

フィナステリドは、AGAの原因の最有力候補と言われる男性ホルモンDHTの生成を抑える働きを持っており、抜け毛防止の切り札です。フィナステリドについて詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。

また、ミノキシジルは、血管拡張及び血管新生作用があり、これによって、髪の毛を作る毛母細胞や毛乳頭にたくさんの栄養を送ることができます。すると、力強い髪の毛が生え、髪全体のボリュームが増えてきます。ミノキシジルについて詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。

そして、頭部全体の毛髪が均一に薄いタイプには、フィナステリドの効果が低い理由として、このタイプは薄毛の原因が男性ホルモンでない可能性が高いです。原因が男性ホルモンではないのに、フィナステリドで男性ホルモンを抑えても意味がなく、効果はあまりありません。

有効とされる治療法

5αリダクターゼⅡ型の影響を受けない後頭部の毛髪を毛根ごと採取し、薄毛部分に移植する「自毛植毛術」は、推奨度B(行うよう勧められる)だ。 (引用)

自毛植毛手術とは、自分の髪の毛の一部を薄毛になった場所に移植する手術です。

一般的にAGAの場合には、薄毛になる場所というのは決まっています。その場所は、前髪の生え際部分頭頂部です。

なので、髪の毛が残っている後頭部から移植のための毛根(ドナー)を取り出し、密度の低い場所に植えてやる事で、そこに新たな髪の毛が生まれ、頭全体としてのボリュームが復活します。

最近ではこの自毛植毛手術を受ける人が増えてきています。そういえば、イギリスのマンチェスター・ユナイテッドに所属するウェイン・ルーニーがこの自毛植毛手術を受け、その報告をツイッターでしたことが話題となりました。

奨励されない治療法

人工毛の植毛手術もあったが、推奨度D(行わないよう勧められる)。医薬部外品や化粧品の育毛剤はC1(行うことを考慮してもよいが、十分な推奨がない)だ。 (引用)

まず、今ではほとんどなくなりましたが、昔の植毛と言えば、この人口毛植毛でした。これは、合成繊維で作られた毛を頭皮に植えこむ増毛法なので、植えた毛が伸びるわけでもなく、とても不自然です。

また、この手術を行うと、細菌が侵入しやすくなり、頭皮が炎症を起こしやすくなります。この植毛法は、日本では禁止されていませんが、植毛先進国のアメリカではすでに禁止されています。

他の治療として、医薬部外品や化粧品の育毛剤などがありますが、これらの育毛効果については、かなり疑問視されており、行っても問題はありませんが、髪の毛が生えてくる可能性はかなり低いでしょう。

未来の治療法

新治療の研究も行われている。来年にも登場するとみられているのが、第2世代のフィナステリドといわれる「デュタステリド」という薬だ。

さらに、LEDや低出力のレーザーを頭皮に当てる治療法や、細胞を培養して薄毛部分に注入する再生医療などの研究も行われているが、その恩恵を受けられるのは少し先になるかもしれない。とはいえ、薄毛を悩まずに済む未来は、夢ではない。 (引用)

デュタステリドとは

ここで出てきたデュタステリドとは、フィナステリドと同じく5αリダクターゼの活動を抑える効果があります。

しかし、フィナステリドと決定的に違うのは、フィナステリドが5αリダクターゼのⅡ型だけに作用するのに対し、デュタステリドはⅠ型とⅡ型の両方に作用します。

昔は、この5αリダクターゼⅡ型のみがAGAの原因と考えられていましたが、最近の研究で5αリダクターゼⅠ型もAGAと関係があるのではないかと考えられるようになりました。実際の臨床検査においても、薄毛改善効果においてデュダステリドの方が1.5倍高かったというデータもあります。

ただし、副作用についてもフィナステリド以上と言われているので、そのあたりは今後の課題として期待したいです。

IPS細胞を使った毛髪再生医療にも期待

また、ノーベル賞を受賞した山中教授のIPS細胞も将来の毛髪再生医療への応用が可能と言われています。

すでに、慶応大学の大山教授がマウス実験において、ヒトIPS細胞からの毛包を再現に成功しています。数年または十数年後にこの技術が確立され、実用化されるようになると、人が髪の毛について悩む時代がなくなるかもしれません。

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