韓国での自毛植毛は費用は安いが本当に大丈夫なのか!?
日本で自毛植毛手術を受けようとすると高額な費用が掛かります。なので物価の安い韓国で自毛植毛手術を安く受けたいと考えられている人もいるのではないでしょうか?
このページでは、韓国と日本でどれくらい自毛植毛手術の値段が違うのか?また、韓国で手術を受けても危険はないのか?について詳しく説明します。
実際に韓国で植毛手術を受ける時の流れ
韓国で自毛植毛手術を受ける場合には、まず日本にいる代理店(仲介業者)に予約を入れます。そして、その代理店内でカウンセリングを行い、希望する本数に必要な費用の見積もりを行ってくれます。
ちなみにこの代理店は病院の代理店ではなく、韓国で植毛手術を受けるための斡旋会社のようなものです。なので、見積もりはその代理店と提携している病院のものとなります。
そして、その見積もりが気に入らなければ別の代理店を探し、気に入れば
- 手術の日程について
- 通訳を有無について
- 飛行機やホテルの予約について
等の最終打ち合わせを行い、自毛手術に臨みます。
すべてを代理店が行うツアータイプもある
ホテルや航空券などを自分で予約しても構いませんが、すべて代理店にお任せするツアータイプもあります。
この場合には日本から韓国までの航空券の手配や現地での滞在用のホテルの予約まですべて代理店が行ってくれます。なので、その分費用は掛かりますが手間はかかりません。
そして、植毛手術費用の支払いについては、
- 事前に代理店に全額支払う
- 現地で全額支払う
- 頭金のみを先に支払い、残りは現地で支払う
の3種類があり、それについて代理店や病院によって異なります。
手術の日程について
韓国で植毛手術する場合に2泊3日がほとんどで、1日目は韓国に到着、2日目に手術、3日目に帰国となります。
通訳を雇っている場合には韓国の空港で合流し、そこからは1日目の日程によって異なります。もし、1日目で病院の受付をするならそのまま病院まで同行してもらい、一緒に植毛デザインの確認を行います。
2日目に受付兼手術をする場合には、1日目はホテルまで案内してもらい、その日はわかれます。そして、2日目に病院で待ち合わせをし、同じく植毛デザインの確認を行います。
そして、手術を無事に終えると手術当日は現地で一泊し、3日目に日本に帰ります。これが韓国で植毛手術を受ける場合での一般的な流れとなっています。
日本と韓国でどれくらい値段が違うのか?
では、早速日本と韓国の自毛植毛手術の値段を比較してみましょう。下に切らない植毛(FUE)法で500グラフト、1000グラフト、1500グラフトにかかる費用の比較表を作成したのでご覧ください。
グラフト数 | 日本での植毛費用 | 韓国での植毛費用 |
---|---|---|
500グラフト | 50~80万円 | 40~50万円 |
1000グラフト | 80~140万円 | 50~60万円 |
1500グラフト | 120~200万円 | 55~70万円 |
このグラフとを見ると、韓国での自毛植毛手術の費用は日本よりもかなり安い事がわかります。特に植毛する本数が増えてくるにつれてその差が大きくなり、1500グラフトの場合では日本の植毛手術にかかる費用は韓国の3倍にもなります。
ちなみに髪の毛と言うのはすべてが1本ずつ等間隔に生えているものではなく、1~4本とまとまって生えており、そのまとまりをグラフトと言います。1グラフトでの髪の毛の本数は平均すると1.5~2.5本となるので、上の1500グラフトと言うのは2250~3750本という事になります。
なぜ韓国ではこんなにも植毛手術費用が安いのか?
では、なぜ韓国ではこんなにも安く植毛手術を受ける事ができるのでしょうか?
その理由として、韓国は美容整形が一大産業となっているため、競争が激しく、熾烈な価格競争が起こっているからです。
韓国では美容整形に関する考え方が日本とは異なり、整形して自分のコンプレックスを解消すると言う考えを持っている人が大勢います。また、進学や就職でも容姿が重要視されるため、人生の節目に応じて整形を受けたり、はたまた親が子供のプレゼントとして整形手術を受けさせると言うものあります。
自毛植毛手術も整形手術の延長線上にあるので、同じように競争が起き、同じように値段が下がっています。
韓国での植毛は大丈夫なのか?
これだけ安く植毛手術を受ける事ができるのと言うのは嬉しい事ですが、本当に安全で失敗はないのでしょうか?
正直に言うと日本で植毛手術を受ける場合に比べると安全性は低く、失敗する確率は高くなります。
医師と患者のコミュニケーション不足
その理由としてはいくつかありますが、まず初めに医師と手術を受ける患者側のコミュニケーション不足が挙げられます。現地の医師は当然日本語を話す事はできませんし、患者側も当然韓国語はわかりません。
植毛手術を受ける上で一番重要なのはもちろん医師の技量ですが、それと同じくらい重要な事は術前の植毛プラン(デザイン・本数)です。これがしっかりとしていなければ、自らが満足する結果を得る事ができませんが、このプランニングには医師と患者の綿密な打ち合わせが必要です。
ですが、両者の間には言葉の壁があり、しっかりと意思疎通する事ができません。ならば通訳をつければ良いと安易に考えられる人もいますが、患者の細かなニュアンスをしっかりと理解し、医師に伝える事ができるのかと言えば、かなり厳しいと思います。
執刀する医師が患者を直に見るのは手術前日
また、実際に執刀する医師が患者の髪の状態を見たり、カウンセリングを行うのは手術前日です。代理店でのカウンセリングはあくまでも見積もり用で執刀する医師が直接見るわけではありません。
これは日本では考えられない事で、日本の場合には事前にしっかりとしたカウンセリングを行い、執刀する医師が患者の現状や髪質をチェックします。そして、患者の希望を聞きながらも患者の髪質を考慮した植毛プランを提供します。
実は植毛手術の定着率は患者の髪質や生えている角度によって左右されます。なので、高い定着率を考えるなら事前に患者の髪の毛の状態を把握しておくのは必要不可欠となります。
技術の低い医者に執刀される可能性も
韓国はアジアにおける美容整形大国のため、自国のみならず日本、中国、台湾などからも植毛手術を受けに来ます。
すると当然、受ける患者に対して医師の数が圧倒的に少なくなりますから、それを補うために美容整形が専門でない医師や技術力の低い医師が応援に来たりします。
このような医師が優先的に執刀するのが我々日本人を含めた外国人となります。と言うのも、もし自国の韓国人を手術して失敗した場合には病院が訴えられる可能性がありますが、我々外国人にミスが生じたとしても訴えられる事はまずありません。
日本人には訴える手段はなく、そして当然病院側もそれを十分に把握しています。なので、そのような場合に泣き寝入りするのは手術を受けた当人だけとなります。
もちろんすべての病院がそのような事をするわけではありませんが、そのような事をする病院もあるという事を覚えておいてください。
手術後のケアはまともにできない
植毛手術は手術が終わればそれでおしまいというものではありません。
術後に大きなトラブル等がなくても数か月に1度は病院に通い、移植した箇所の髪の生え具合を見てもらう必要があります。特にAGAなどの進行が伴う薄毛の場合にはその進行を止めてやる必要があるので、しっかりと医師の診断を受けなければいけません。
ちなみに上で説明した代理店には専用の医師はいないので適切な診断を受ける事はできません。ならば、韓国で植毛手術を受けた人は診断のためだけに再び韓国に訪れるのでしょうか?
はっきりと断言できますが、韓国まで診断を受けに行く人はいません。基本的には放置又は代理店経由でのメールのやり取りになりますが、実物を見ていないので正しい診断を受ける事はできないでしょう。
植毛体験ブログでは安全性はわからない
韓国で植毛を受けようか迷っている人がインターネットで調べると、多くの体験者によるレポートブログがあると思います。
これらのブログは実際に植毛手術を受けた(又はこれから受けようとする)人が予約から手術までの体験をレポートすると言うもので、リアルな写真を掲載しながら体験談を詳しく綴っています。
なので、これから韓国で植毛手術を受ける人にとって非常に貴重な情報と言えます。
しかし、詳しい体験談が書かれている事と安全性とは全く別物であり、これだけを見て韓国での植毛は安全だと考えるのは危険です。と言うのもほとんどのブログでは術後の写真は載せていますが、その後にしっかりと病院で診断を受けたという事は書かれていません。
術後の経過についてはしっかりと病院に行き、
- 移植部分にしっかりと髪が生えてきているか
- 副作用やトラブルが発生していないか
等をしっかりと見てもらわなければ、折角移植したにも関わらず、髪の毛がしっかりと定着しない恐れがあります。
なので、費用は高くても術後のケアがしっかりとしており、かつ技術の高い日本の病院で植毛手術を受ける事をお勧めします。
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