プロペシアが効かない人とは!?その理由と対策法について

プロペシアフィナステリドを有効成分とする世界最高の育毛剤であり、非常に多くの人が発毛を実感しています。しかし、すべての人にプロペシアの効果があるわけではありません。

このページでは、どのような人においてプロペシアが効かないのか?また、そのような人がとるべき対策法ついて詳しく説明します。

薄毛のタイプがAGAではない

まず、プロペシアが効かない理由としては脱毛の種類がAGAではないからです。プロペシアはあくまでもAGAの治療薬なので、それ以外の脱毛症についてはほとんど効果がありません。

AGA以外の脱毛症としては

  • びまん性脱毛症
  • 円形脱毛症
  • ひこう性脱毛症
  • 脂漏性脱毛症

などがあり、原因もそれぞれ異なります。それぞれの脱毛症について簡単に説明すると、

びまん性脱毛症とは

びまん性脱毛症と言うのは、髪の毛が広範囲に渡って薄くなり、ボリュームが無くなってしまう脱毛症です。この脱毛症は男性よりも女性が圧倒的に多く、特に高齢女性に多く見られます。

女性ホルモンの減少や乱れ、ストレスなどが主な原因なので、それらを取り除いてやる事で脱毛症状が治まります。また、高齢になり女性ホルモンの分泌量が減少した場合には、パントガールと言う育毛剤を使う事で症状が改善されます。

円形脱毛症とは

円形脱毛症とは、頭部に10円玉程度の脱毛斑が現れる自己免疫疾患です。これは本来、体を守るはずの免疫細胞が間違って体の必要な組織を攻撃する事によっておきます。

原因としては、ストレスやアレルギーなどが考えられており、ストレスの場合なら、たまったストレスを発散する事で大きく改善されます。しかし、アレルギーの場合には症状が重くなりやすく、完治が難しいとされています。

ひこう性脱毛症とは

ひこう性脱毛症とは乾燥したフケ(乾性フケ)の大量発生に伴う頭皮の炎症によって、引き起こされる脱毛症状です。この乾性フケは、頭皮が乾燥する事によって発生するので、頭皮の乾燥を防ぐ必要があります。

特に冬などの乾燥しやすい時期には加湿器などで乾燥を防ぐ事が大切であり、また、シャンプー等で頭皮の皮脂を取りすぎないようにしてやる事も重要です。

脂漏性脱毛症とは

脂漏性脱毛症とは常在菌の一種であるマラセチア菌が大量発生する事によって、頭皮や毛根に炎症を起こし、髪の毛が抜ける症状です。マラセチア菌は餌となる皮脂や脂性フケが頭皮内に大量に分泌されることによって異常繁殖します。

皮脂や脂性フケの分泌量を抑えるには、食生活において脂っこいものを控えたり、毎日しっかりとシャンプーする事によって頭皮を清潔にしてやる必要があります。

AGA以外の脱毛症は改善しやすい

上で紹介したAGA以外の脱毛症に関しては、その原因さえ取り除いてやれば比較的完治しやすいです。上記の脱毛症の人はまずは原因が何であるのかをしっかりと見極め、その脱毛症にあった対策をしましょう。

男性ホルモンDHTが原因ではない

次は薄毛の原因がAGAなのにプロペシアが効かない場合について説明します。

男性型脱毛症であるAGAの原因のほとんどが男性ホルモンDHTによるもの(遺伝も含めて)ですが、それ以外にも

  • 頭皮状態の悪化
  • 不規則な生活習慣
  • 過剰なストレス

などの原因があります。

残念ながらこれらが原因でAGAが進行している場合には、プロペシアの効果はほとんどありません。

プロペシアはあくまでも5αリダクターゼの阻害薬

プロペシアと言う薬は髪の毛を直接的に生やす薬ではなく、5αリダクターゼと言う還元酵素の活動を阻害する薬です。

DHTが原因としてAGAが発症する場合には

テストステロン+5αリダクターゼ⇒ジヒドロテストステロン(DHT)

といった過程でDHTが生成され、このDHTによって髪の成長期の短縮及び脱毛が促されてしまいます。ですから、プロペシアを服用する事で5αリダクターゼの活動が抑えられれば、ジヒドロテストステロン(DHT)の生成量が抑えられるため、AGAの進行が止まります。

逆にDHTが原因でない場合にいくらプロペシアを服用して5αリダクターゼの活動を阻害してもAGAの進行を食い止める事はできません。

ミノキシジル系の育毛剤を使おう

上記で挙げた原因でAGAになる人がまずやるべきことは、その原因を取り除くことです。

例えば、不規則な生活をして暴飲暴食を繰り返している人なら規則正しい生活をして食生活を正す、過剰なストレスを抱えている人はストレスを発散したりする事が重要となってきます。

そして、さらに髪の毛のボリュームを出すためにはミノキシジル配合のロゲインやリアップを服用しましょう。

この育毛成分ミノキシジルには

  • 血管の拡張作用
  • 血管新生作用

の効果があり、これによって毛根付近の血流量が増え、栄養がたくさん送られるようになります。すると、髪の毛を作り出す毛母細胞や毛乳頭の働きが活性化され髪の毛が太く長く成長するようになります。

すなわち、このミノキシジルは直接髪の毛を生えさせることができる成分であり、プロペシアが効かない人にも有効です。なので、プロペシアが効かなくて困っている人はこのミノキシジル配合のリアップやロゲインを服用してみるのも1つの手です。

5αリダクターゼⅠ型が原因

上でプロペシアは5αリダクターゼの阻害薬として効果があると説明しましたが、実はこの5αリダクターゼにはⅠ型とⅡ型の2種類があります。

5αリダクターゼⅠ型は体中に存在するほとんどの毛根の皮脂腺の中にあり、Ⅱ型は頭皮の前頭部や頭頂部の毛乳頭内のみに存在します。

このうちプロペシアによって阻害できるのはⅡ型のみで、Ⅰ型には作用する事ができません。なので、Ⅰ型が原因でAGA進行する場合にはプロペシアで大きな効果を得る事ができません。

ただし、AGAのほとんどの場合はこの5αリダクターゼⅡ型によるものなので、大多数の人にはこのプロペシアで十分な効果が得られます。

デュタステリド配合のアボダートを服用しよう

上で5αリダクターゼⅡ型がほとんどであると説明しましたが、

  • Ⅰ型の影響を強く受ける人
  • Ⅰ型、Ⅱ型共に影響を受ける人

も実際にいらっしゃいます。そのような方はフィナステリド配合のプロペシアではなく、デュタステリド配合のアボダートを服用する事でAGAの進行を止める事ができます。

その理由としては、このデュタステリドと言う成分は5αリダクターゼのⅠ型、Ⅱ型両方に対して効果があるからです。

それゆえに、AGAの改善効果においてもデュタステリドはフィナステリドよりも効果が高く、臨床試験においてもそれが証明されています。

実際に医療機関等においても初めはフィナステリド配合のプロペシアを処方し、それでも効果が現れない場合にはデュタステリド配合のアボダートを処方するというところもあります。

AGA症状でなおかつプロペシアが効きにくいと言う人は、一度このアボダートを試してみてはいかがでしょうか?

遺伝子検査でプロペシアが効きやすいかがわかる

AGAになりやすいかどうかを遺伝的に調べるAGA遺伝子検査と言うものがあり、それによってプロペシアが効きやすいかどうかも知る事ができます。

この遺伝子検査というのは、AGA専門の病院又は自宅にいても簡単に受ける事ができます。実際に私が検査した体験談を下に載せているので興味がある方はご覧ください。

遺伝子検査でCAGリピート数を調べる

では、このAGA遺伝子検査で何を調べるかと言うと、アンドロゲンレセプター(AR)遺伝子におけるCAGリピート数です。

CAGリピート数とは我々のDNAを構成している4つのDNA塩基、A(アデニン)、T(チミン)、G(グアニン)、C(シトシン)において

C⇒A⇒G

が繰り返されている場所があり、その繰り返し回数の事を言います。

CAGリピート数とフィナステリドの治療効果の関係性

CAGリピート数とフィナステリド(プロペシア)の関係性について調査されたデータがありますので、まずはそれをご覧ください。

CAGリピート数におけるフィナステリドの効果

このグラフを見ると、CAGリピート数が16の人に対してフィナステリド(プロペシア)を投与した場合には、ほぼ100%の確率で劇的に改善されています。

そして、効果大の割合はCAGリピート数が大きくなるにしたがって低下しています。26以上では全く見られません。

逆にCAGリピート数が大きくなればなるほど、効果微(小さい)の割合も増えています。(32は除く)

この事から、CAGリピート数の値が小さければ小さいほどプロペシアが効きやすく、逆に値が高いほどプロペシアが効きにくいという事がわかります。

もし、プロペシアが自分に効くかどうかを遺伝子的に調べたい方は、一度この遺伝子検査を受けてみてみてはどうでしょうか。

プロペシアの効果が表れるまでには時間がかかる

プロペシアが効かないと言われる人の中で意外と多いのが、2~3ヶ月程度の服用で髪の毛が劇的に回復すると考えられている方です。

しかし、残念ながらプロペシアによる改善効果が表れるまでには、最低6ヶ月、通常は1~2年かかります。

その理由は髪の毛のサイクルにあります。

髪の毛のサイクルは3~5年程度と言われていますが、1度にすべての毛が抜けるわけでは無く、抜ける時期と言うのは毛によってバラバラです。なので、明日抜ける毛もあれば、5年後に抜ける毛もあります。

もちろん生えてくる毛においても同じで1度にすべての毛が生え変わるという事はありません。

大量に髪の毛が抜ける初期脱毛

さて、プロペシアを服用するとすぐに血中DHT濃度が減少し、少しずつ髪の毛の成長サイクルが正常な状態へと近づいていきます。そしてその頃には、1日に200~300本と言う異常な量の髪の毛が抜ける初期脱毛期間に突入します。

この期間は非常に辛く不安な気持ちでいっぱいだと思いますが、新しい髪の毛が生える前兆だと強く自分に言い聞かせるようにしましょう。

さて、初期脱毛期間を終えるとあとは髪の毛の成長を待つだけですが、

  • 最初の頃は成長サイクルが完全に戻っていない
  • 毛根から皮膚表面までの毛根部分がある

の2つの事より、産毛が確認されるまでに時間がかかります。

初期脱毛より生えてくる毛は全体の数%に過ぎない

この初期脱毛期間を経て新しく生えてくる毛と言うのは髪の毛全体10万本の内の高々数%です。

仮に初期脱毛1日200本で30日間抜け続け、それがすべて生えてきたとしても6000本です。実際にはすべてが生えるわけは無いので、もっと少ないでしょう。

しかし、これが1年、2年ともなると生え変わる毛の量も増えるので、徐々にボリュームが出てきます。実際の臨床試験データにおいて、プロペシアによるAGA改善効果1年で6割、3年で8割が劇的に回復すると出ています。

なので、プロペシア服用時には1~2ヶ月程度で諦めずに1~2年ぐらいの長いスパンで考えるようにしましょう。

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