プロペシアによる初期脱毛はあるのか?ないのか?どのくらいの期間なのか?
プロペシアはAGA治療においてもっとも効果の高い育毛剤ですが、服用後に髪の毛が大量に抜ける初期脱毛という症状が起こると言われています。
このページでは、そんな初期脱毛について、起こる人と起こらない人の違いやどれくらいの期間起こるのかについて体験者の口コミなどを参考に説明します。
初期脱毛とは
初期脱毛とはプロペシアを服用してから2~3週間後に通常の2~3割増し、多い人になれば2倍近くも髪の毛が抜ける現象の事です。
プロペシア服用の目的は髪の毛の量を増やしたり、髪の毛を太くする事ですから、このような初期脱毛の症状が起きてしまうと、
- プロペシアは効果が無い
- 毎日大量の抜け毛が出る現実に耐えられない
などのようにネガティブな思考が出てきてしまったり、プロペシアの服用をやめてしまったりする人が出てきます。
ただ、下でも詳しく説明していますが、このような初期脱毛の症状が出ているという事は、プロペシアの薬の効果が出てきているという事なので心配する必要はありません。
すべての人に初期脱毛が起こるわけではない
この初期脱毛ですがプロペシアを服用したすべての人におこるわけではなく、個人差によるものが大きいです。
むしろ初期脱毛が起こる人の割合の方が起きない人の割合よりも少なく、推定では2割~3割程度です。
ちなみにこの初期脱毛に関して、プロペシアを製造しているMSD社の考えとしては、『プロペシア服用による初期脱毛の報告は出ていない』であり、プロペシアの使用説明書においても初期脱毛については言及しておりません。
初期脱毛はいつからはじめるのか?期間はどれくらいか?
では次に初期脱毛の症状はプロペシアを服用してからどれくらいで出てくるのか?また、どれくらいの期間続くのかについて説明します。
実際に体験者の口コミを見てみる
それを説明するにあたっては、実際にプロペシアを服用して初期脱毛が起こったと言う人の口コミを参考にします。下にある個人輸入代行業者の口コミの中で、『初期脱毛』と言う言葉が入っているものをピックアップしたのでご覧下さい。(全65件)
では、早速これらの口コミから初期脱毛の期間についてまとめます。
初期脱毛は服用してからどれくらいで始まるのか?
まずは、どれくらいで初期脱毛が始まったのかについてですが、口コミで一番多かったのはプロペシアを服用してから2週間後でした。
初期脱毛を体験した人の8割の人は2週間~4週間ぐらいで症状が表れていました。ただし、ごく少数ですが、1か月後に表れている人や3ヶ月後に表れている人もいました。
プロペシアを服用してから血清中のジヒドロテストステロン濃度が大きく下がるまでには1~2週間程度かかります。なので、口コミで多かった服用後2週間後が一般的な初期脱毛の開始時期であると言えます。
もちろんその時期も個人差があるため、人によってはそれより遅く症状が表れる場合もありますが、その時期が早いか遅いかによってプロペシアの効果に差が出ると言う事はありません。
初期脱毛の期間はどれくらいか?
次に初期脱毛がどれくらいの期間続くのかについてですが、口コミで一番多かったのは1ヶ月間でした。
ちなみに早い人では1~2週間と非常に短く、逆に遅い人の場合では3ヶ月とかなり長い期間続いていました。もし3ヶ月も初期脱毛が続く場合には、精神的にもかなりダメージを受けるでしょうが、気をしっかり持って自分の髪の毛とプロペシアを信じて服用を続けましょう。
また、初期脱毛時どれくらい髪の毛が抜けるのかと言うと、
一日に抜ける髪の毛の量は50~150本なので、その間を取って100本とします。そして、初期脱毛時には通常の2倍の量の髪の毛が抜けるとすると1日にぬける髪の毛の量は約200本となります。初期脱毛の期間は約30日なので、
200(本)×30(日)=6000(本)
となり、合計6000本も抜けてしまう事になります。髪の毛は頭全体で約10万本ありますから、そのうちの6%が初期脱毛時に抜けてしまうと言うわけです。
初期脱毛が起こる人と起きない人の違い
上で初期脱毛については個人差があると説明しましたが、では初期脱毛が起こる人と起きない人にはどのような違いがあるのでしょうか?
それを知るうえで重要な事は、初期脱毛時に抜け落ちる髪の毛の特徴です。
実は初期脱毛時に抜けるほとんどの毛は、やせ細っており、長さも比較的短いです。これはどういう事かと言うと、初期脱毛で抜ける毛と言うのは成長が途中で止まっている毛、すなわちAGAの影響を受けて成長期間が短くなった毛という事です。
髪の毛の成長サイクルにおいて脱毛・発毛期が鍵を握る
一般的な髪の毛の成長のサイクルは
成長期⇒退行期⇒休止期⇒脱毛・発毛期
のようになっており、この1連のサイクルが約3~6年となります。
さて、ここで注目するのは脱毛・発毛期で、この期間に古い髪の毛が抜けて、新しい髪の毛が生えてきます。
この時期になると古い髪の毛は毛乳頭とは繋がっておらず、浮いた状態となります。そして、新しい髪の毛が根元から生えてきた時に押し出されるような形で古い髪の毛は抜け落ちます。
しかし、AGAの影響で新しい髪の毛の成長が止まっている場合には、古い髪の毛が押し出されずにそのまま残っている状態となります。
古い髪の毛が残っている人は初期脱毛が起きる
そのような古い髪の毛がたくさん残っている人の場合、プロペシアを飲む事で今まで眠っていた髪の毛が成長を開始するため、その新しい髪の毛に押し出されるように古い髪の毛が大量に抜け始めます。
これがいわゆる初期脱毛の原理です。
つまり、初期脱毛が起こる人はそのような古い髪の毛がたくさん残っている人で、逆に初期脱毛が起きない人と言うのはそのような古い髪の毛が自然と抜け落ちてしまっている人です。
この古い髪の毛が抜け落ちるか、抜け落ちずにそのまま残るかと言うのは個人差によるものが大きいです。
初期脱毛が無い人はプロペシアが効かないのか?
このように初期脱毛と言うのはプロペシアの効果が出ているために起こるので、初期脱毛が起こる人と言うのはプロペシアによる一定の効果がある人だという事がわかります。
では逆に初期脱毛が起きない人の場合、プロペシアによるAGAの改善効果はあるのでしょうか?
いきなり答えを言いますが、初期脱毛が起きない人にもプロペシアの効果はあります。
プロペシアの効果は初期脱毛を起こす事ではなく、髪の毛の成長サイクルを乱すジヒドロテストステロンを減らす事(正確には5αリダクターゼの活動抑制)です。
その結果として、古い髪の毛が残っている人は初期脱毛が起き、逆に古い髪の毛がすでに抜けてしまっている人の場合には抜けるための毛がないために、初期脱毛は起きません。
しかし、頭皮の毛根部分では新しい髪の毛が少しずつ成長しています。
なので、初期脱毛が起きないからと言って、自分にはプロペシアが効かないと思ったり、プロペシアの服用を途中で中止したりする事は絶対にやめてください。せっかくの発毛のチャンスをあなた自身の手で潰してしまう事になります。
初期脱毛で不安になってもプロペシアの服用だけは続ける
このページではプロペシアによる初期脱毛は薬の効果が出てきたために起こる症状だと説明しました。しかし、それでも実際に大量の抜け毛を目のあたりにすると
- これ以上の抜け毛を見たくない
- 髪の毛がもう2度と元のように生えない
- プロペシアの効果が疑わしい
のように思われる人もたくさんいると思います。折角高いお金を出してプロペシアを購入したのに抜け毛だけが増える現実を見れば、このように思うのは至極当然の事です。
しかし、そのような状態が続いたとしてもプロペシアの服用だけは絶対に続けてください。
初期脱毛の期間と言うのは上の口コミでもありましたが、平均すると1ヶ月程度です。プロペシアを服用する人にとっては一番苦しい1ヶ月ですが、それを乗り越える事ができれば、いよいよ発毛のステージに移る事ができます。
なので、大量の初期脱毛があったとしても気持ちを強く持ち、プロペシアを毎日しっかりと飲むようにしましょう。
もし、どうしても心が折れてしまうと言う方は、こちらのページで紹介している初期脱毛を経験した方の口コミを何回も読んでみてください。
あなたと同じように初期脱毛が出てきて悩んでいる人や、初期脱毛を克服して髪の毛が生えてきている人もたくさんいらっしゃるので、その人たちの生の声を聞き、初期脱毛を克服する勇気をもらいましょう。
薄毛危険度診断所 >> プロペシアによる初期脱毛はあるのか?ないのか?どのくらいの期間なのか?